息子と共に歩む【いじめ・不登校とたたかう】

何でも興味を持って行動する息子。小学校3年生時のひどいイジメにより、不登校に。今は、高校生ですが、まだまだ、辛い日々は続く。今までのことは少しずつしか書けませんが、日々のことも書きながら、不登校のことを一緒に考えることができればと思います。

病院に入院してはどうか・・・

 私は、むすこの生活、なぜ、朝起きられないかと、ネットで徹底的に調べました。
 すると、起立性貧血もそうですか、
 朝、起きれないために、どうしても、生活習慣がみだれてしまう・・・
 これは、当然のことでした。
 だから、学校へ行ったら、帰宅すると寝込んでしまうほど疲れる・・・
 それなにに、学校へ行くと、帰宅は8時半。
 登校すると、補講に参加してしまうのです。

 私は、ネットで徹底的に息子の症状と合った例を検索しました。
 
 そこへたどり着いたのは、睡眠障害でした。
 例えて言えば、海外へ行った時の時差ぼけのひどいものです。
 でも、軽いものであれば、無理をして仕事に朝から通えば、正常に戻ります。

 カズの場合は、小学校の三年生の時は、正義感の強さから友達をかばったために、
助けら本人からも、自分かわいさに、強い側つき、イジメ側に回られて裏切られ、
 「正義感が強いから虐められる」という学年主任教師。
 新任の担任には、「訴えてくるのは面倒だと言われる。」
 いつも、知らぬ所から手や足が出てきて、
突き落とされたり、足を引っかけられてこかされたりする毎日。
 空手で防衛することはできません。
 友達を信用できるはずは、ありません。
 
 階段から落とされる被害に逢った時に、下手をすれば殺される・・・・
 いのちの危険もありました。

 唯一、かばってくれるのは、親友のO君。
 「一緒に登下校をしてあげるよ。」
 その友人は、始終見守れるはずはなし。


 そんな中で、人間不信、人混みで何が起こるか分からない恐怖・・・・
 それが、中学校になっても、抜け切らず、
進学校の中学校に頑張って入ったとしても、信用できる友達、話せる友人は、数人だけ。
 
でも、本心を語ってことはなかったみたいでした。
 

 周りの人間を信用できない・・・・
 だから、また、同じ境遇に逢うのではないか・・・
 毎員電車も冷や汗がかくほど、怖い。
 大きな駅で、大勢の人が前から来ると、迫ってくる恐怖を感じたと話していました。

 親友のO君とは、中学校では、離れてしまいました。
 とても、賢い子で、小が校生六年生でで英検準2級を合格する子。
 カズとの対話は、普通の小学生の対話ではないのが興味深かったです。
 余程、気が合い、同等に話せたのでしょう。

 
小学生時代、遊びに行くのは、科学館、奈良の法隆寺や東大寺
 二人の会話を聞いていると、
疑問があると、お互いに疑問を出し合い、
楽しんで、解決方法を考えているのには、びっくりしたことがありました。

 それほど、気があっていたのです。
 でも、同じく中学受験するはずだったのですが・・・・

 ある日、私と道ばたで会い、30分以上話した時、
「僕は、留学して、外交官になりたいんだ!!!
 だから、留学したい!!」

 
そう言っていました。
 大人と対等に話せる子でした。
 英語が堪能な彼は、選択肢に当然入っていたでしょう。

 その子のためを思って、
お母様に電話でお話しました。
 それが、きっかけで、中学は公立に通学し、今は様子をみることにしたようでした。
 
我が家とは違って、億ションに住んでいる家庭です。
 
留学など、すぐにさせられるでしょう。
 その次の年、その子の兄は、有名国立医学部に合格。
 
初めから、学習に当てる資金、家庭の状況が違っていたのかも・・・・

 でも、とても、カズと話と気があっていて、
カズの正当性と認め、応援してくれたのですが、
彼は、カズを守れるだけの武道や力は持っていなかったのは事実です。


 私の一言が、カズの傷心を招いたのかもしれないと、後で後悔しました。
 一緒の塾で励み合って、中学受験をするつもりだったカズ・・・
 そのせいで、ライバルがなくなり、塾へ行く気持ちも半減してしまいました。

 O君には、的確なアドバイスだったかもしれないけど、
カズには、衝撃を与えてしまった軽はずみな行動を、ずっと後悔しています。
 

 今の学校は、イジメもない・・・
 学校へ行けて、親しい友だちができて、楽しく過ごせるはずなのです。

 でも、中学二年生の夏休み。
 チューリップの館に宿泊している時から、私は行動を始めました。

 睡眠障害なら、専門的な治療が必要。
 探しに探して、入院することになりました。
 これで、少し光が見えてきた感じがしました。


 学校の先生は、口を揃えて、
学校へ来ることができるなら、成績は問題ないから・・・・

 
 その病院は、なかなか空きが撮れないほどで、
入院するまで、一ヶ月かかりました。
 
 でも、治療に期待するしかありませんでした。
 よい方向に考えられるように・・・・


 



 
 




不登校の学習面の補助するには・・・・

 私自身は、中学校の教科書レベルなら、理科・数学なら教えられると思っていました。

 実は、私は、中学校・高校の免許を持っていたからです。

 主人は中学校・中学校・高校の免許を持っています。
 
 理科の免許を持っていれば、数学もできなけれあば、大学の勉強はやっていけません。
 だから、中学受験も学習塾に通ってなくても、問題集さえあれば、順序立てて教えられました。

 Zに入会するからと言って、入会しても、「しんどい」と言って、なかなか集中しない。
 Z会の学習素材は、とても良い物で、自分なりに学習する子であれば、大学進学の塾に行かなくてもいいと思ったくらいでした。


 しかし、たとえ、教えられる環境にあっても、反抗期になりつつあるカズは逆らうばかり。


 仕方なく、家庭教師のトライをまず、試し、専門的にしてくれる先生に出会いました。
 とても熱心で、自分で教材を作ってくれたり、初めは数学だけでした、英語の先生が合わなかったので、数学の先生に、数学と英語を教えてもらうことになりました。

 
 もちろん、不登校カウンセリングもインターネットで調べて申し込み、
ある程度は心を開いたようでした。

 一回のカウンセリングは、90分で一万五千円。
 家から通うと、一時間・・・・
 それで、平日は、家に出張してもらうことになりました。
 お金は、カズが元気になるなら、できるだけお金を使っても治す!!!そう決心したのです
 私の給料は、カズの学習代で飛びました。
 今までもですが・・・


 今までも、関学の臨床心理学の教授を紹介してもらって、行ったこともありましたが、
数年前に比べて、不登校の児童が極端に増え、学生が対応できない所まできている現実を知り、
小学校時代から、相談すべきだったと、後悔しました。
 その時は、学生が一人ずつついて指導してくれたのです。 



 学習は私学ですから、教科書に載っているような簡単な問題ではありまえん。
 だんだん、プレッシャーを感じていくカズを見ていて、思ったこと・・・・


 今のカズにとって、本当に必要なのは、
年に近い人に悩みを打ち明けるお兄ちゃんのような感じの人だと思いました。
 大学生の家庭教師を、いちかばちか、頼んでみることにしました。

 そして、偶然見も、阪大の学生さんが来てくれました。
 学生なので、家庭教師のトライよりは、ずっと安いことは確かです。
 文学部ですが、相当勉強しただけあって、全ての教科に優れている。
 それも、カズの憧れている野球部のピッチャー。

 それだけでなく、文学部担当教授は、主人の高校時代の親友。
 驚きましたね~・・・

 宿題の問題集を解いていても、一緒に考えて、いろいろな解き方をアドバイスしてくれる。
 最高の人が見つかったと思いました。


 時には、学習を止めて、キャッチボールにもつきあってくれました。
 
阪大生のお兄ちゃんが来るときだけ、とても楽しそうで、
カズがいろいろな考え方、「なぜ?」という疑問に答えてくれる最高の方でした。
 それと、カズの通学している学校は宿題が多いのが有名で、同級生にも出身の友達がいると・・・
やっぱりそうなのか・・・宿題さえしていれば、いいくらいになっているんだと確信しました。

 しかし、難点がひとつ・・・・
 大学の学習、野球の試合や練習、バイト・・・全てこなしているために、
来宅の弛緩が、八時~九時になることも・・・・
 それから、夕食を済ませ、宿題の仕上げをしていれば、夜中になってしまう・・・
 うまくいかないものです。

 家が近いので、親切にも、日曜日まで、野球をつきあってくれました。
 楽しみでしかたのないカズ。


 受験の心得も教えてくれる・・・
 できることなら、カズにずっとつきあってほしい・・・そんな希望を持ちました。


 トライの方は、好きな先生の他は断り、「お兄ちゃん」と勉強することが楽しみ?
野球がするのが楽しみ?のカズ。

 でも、やはり、2回生に進むにつれ、来てもらう時間が限られてきて・・・・
 それでも、いいと言ってはくれましたが、忙しい先生に甘えることは、できない・・・
 カズにとっては、とても先生であり、理解者であり、相談相手であり、憧れだったと思います

 
 中学二年生、身体が悪くて入院することになった時に、一旦断るらずを得なくなってしまいました。
 退院したら、いつでも、声をかけてもらってもいいと言ってはくれました。

 でも、私も経験していますが、3回生の専門になると、
家庭教師などしている暇はなくなってきます。
 就職活動も出てくる・・・
 このまま、ご好意に甘えることはできないとも思いました。


 できれば、ずっとカズを支えてほしかった・・・・
 でも、相手に迷惑はかけられない!!!難しい決断でした。


 カズは、退院後、学生が教えてくれる個人塾に行きかけましたが、やはり、自分の質問に答えてくれる学生はいなかったようで、止めてしまいました。
 阪大生の家庭教師の先生が一番で、それ上の先生は見つからなかったようでした。

 もし、カズが、不登校を克服し、希望の大学に入れたとしたら、メールで報告はしなければならないと思っています。

 「志望校をあきらめるな! 君ならできるから!!!
  その時に励ましてもらった言葉が、今のカズの心に生きているのかもしれません。

  出会い・・・とても大事なことだなあ・・・そう思いました。

  これから、カズは、そんないい出会いが、できるのか・・・
  できれば、今のカズに、一言でも、アドバイスしてくれればいいなあと思うこの頃です。




 
 
 

 中学1年生2学期

 中学校1年生2学期
 夏休みが過ぎ、カズが学校に通いやすい実家にまた、移ることにしました。

 普通なら、中学校生活にも慣れ、クラブ活動も楽しくなり、
 友だちと共に遊ぶ楽しい時期・・・
 私の中学校時代を振り返れば、そんな風だった気がします。
 カズの周りは、みんなそんな風に見えました。

 中学校では、誰でもクラブ活動に憧れます。

 本当は運動部に入りたかったカズでした。
 身体を動かすことが大好きで、本当なら大好きな野球がしたかったカズ。

 小さな頃からの習い事は、空手・水泳・体操・ピアノ。
 空手は6年生まで続けて黒帯までいったけど、
水泳だってバタフライもできるまでに、体操はトランポリンが得意でした。
 
球技は、みんな大好き。
 小学校時代は、「クラスでも運動神経はいいんだから・・・」
 そう言っていたカズでした。


 中学校に空手クラブはない・・・
 野球はしたいけど、まだ、体力に自信がないから、水泳なら・・・

 でも、残念ながら、学校百周年を迎えるため、改装時期に入り、
新しい校舎の地下にプールができるから、水泳部は、来年から募集するとのこと。
 がっかりしたカズでしたが、来年を楽しみにして・・・
 文化部の中でも好きな生物部に入ることに・・・・


 活動は、土曜日や休日も校外に行くこともあると。
 ちょっと楽しみにしていましたが、一年生部員が少ない。

 そこでの友だちの話はあまりしませんでした。
 
 運動会や文化祭では、役員になり、がんばっていました。
 友だちに迷惑をかけたくないから・・・と、身体がしんどくても遅くまでがんばっていたカズ。

 運動会、文化祭での係活動のことを聞いていると、
家でも、少しずつ、友だちの名前が出てくるのが、私にとってうれしいことでした。


 学校の良いところは、友だちと共に話したり、活動したりすること。
 その中で、学ぶことが多いから、楽しいのだ・・・そう思っていましたから。


 カズにとって、友だちと楽しい時間を過ごしてほしい!!

 そんな中で、カズがM君と家で遊びたいと・・・
 2学期末のことでした。
 毎日の学校では、時間がないし、お互いに家は遠い。
 休みの日に、家に遊びに来ることに・・・
 
 カズが家に友だちをよんでくるのは、小学校四年生以来でした。
 高学年では、地域から転校してしまったので、一緒に遊ぶなんてなかったから。
 親の私や主人の方がうれしかったくらいでした。

 
 家が遠いのに遊びに来てくれるのだから、昼食を一緒に食べることに・・・
 その後は、一緒にゲームをして遊んでいました。
 買って間もないゲームなので、カズは、負けてばかり・・・
 でも、笑顔のカズを見るのは、本当にうれしい・・・・

 その後は、M君の家へ遊びに行き、一緒に映画へ・・・
 また、他の友だちと、USJへ行く約束も・・・

 友だちに嫌われるような性格ではないから、
 毎日、学校へ行ってさえいれば、学校生活もうまくいくのに・・・

 でも、朝、私が出勤する時は、いつも、起きることができない・・・ 
 朝、起きる時にふらつく・・・・
 また、1学期のように、貧血が起きるのでは?


 冬の寒いある日、カズの足を見てびっくり!!!
 足の指が紫色じゃないの???
 「僕、冷えてしかたがないんだ。」
 元気だった頃は、こんな風ではなかった!!
 これでは、朝が起きにくいのも頷ける。

 私の父が起立性貧血だったので、そう思いました。
 私も冷え性だし・・・
 病院へ行って、薬ももらいましたが、すぐに治るようには見えず・・・
 元気に学校へ行けるようになってほしい・・・ただ、それだけでした。


 カズも、学校へ行けない自分が嫌らしく、自己嫌悪になっていくのが分かりました。
 休みがちなので、学校の勉強も気になるようでした。

 どうすれば、いいのか・・・
 普通に、学校へ行くことができないのが辛い。
 カズが可愛そう・・・
 頭を抱え込むばかりでした。

 
  

 

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